
夏の秘密
第24章 母との再会
夏「自分勝手な事ばっか言って…」
母「夏、でもね…」
夏「帰る」
母「夏!!」
夏「二度と連絡してこないで」
母「夏…」
夏「…」
予想はしていた
こんな事だろうと思っていた
昔から自分勝手で困った時だけ父や自分
達に
頼ってくる
今回だってそうだった
やっぱり会うべきじゃなかった
夏「もう…最悪…」
店を飛び出し
ただ夢中に歩き続けた
目的地もなく、ただただ歩き続け…
夏「…」
最終的に辿り着いた場所は
以前、一度だけ訪れた事のある総一郎の
マンションだった
ピンポ~ン(インターホンの音)
総一郎「はい」
夏「…」
総一郎「夏?」
夏「あの…道に迷っちゃって…」
総一郎「迷ったって…本当?」
夏「…嘘…気づいたらここに来てた」
総一郎「上がって」
夏「…おじゃまします」
