
夏の秘密
第26章 文化祭
夏「…」
勇助「はぁはぁ…夏…」
夏「…勇助」
勇助「どうした?何かあったのか…」
夏「…ううん、何でもない」
勇助「夏…」
夏「…」
きっと似ていただけだ
もし晴なら自分に連絡してくれるはずだ
し
わざわざ高校の文化祭に来る理由が
夏にはわからなかった
だから別人だ
きっと…
夏「戻ろう」
勇助「…うん」
でも違った
彼はただのそっくりさんではなかった
彼は…
総一郎「…」
男性「高野先生、お久しぶりです」
総一郎「…お前…お前は…」
晴「飯塚です、飯塚晴」
総一郎「晴…」
彼はそっくりさんではなく
正真正銘、晴、行方不明だった飯塚晴
彼、本人だった
