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夏の秘密

第30章 大好きだけど大嫌い



母「疲れたでしょう、夕飯までちょっと
休んだら」

勇助「うん、ありがとう」


部屋に戻り
一息着いた勇助
部屋はあの頃のまま変わっていない
中学の時、大好きだった漫画やゲームが
綺麗に片付けられていた
きっと散らかっていたのを母が綺麗に
片付けたのだろう


勇助「…」


格闘にパズル
野球にホラーなどなど
色々な種類のゲームがあったが
どんなに頑張って練習しても勇助は兄に
負けていた
悔しくて悔しくて
内緒でズルした事もあったが
それでも勇助は兄に一度も勝てた事がな
かった


そしてそれは
バーチャルの世界だけでなく
現実の世界でも
同じだった


勇助「…」


ある時、こんな事があった





勇助『ただいま!!お母さん、僕ね今日
テストで』

母『さすが!!すごいわね、巧』

巧『そんな事ないよ』

勇助『…』

巧『勇助、お帰り』

母『勇助、これ見て、お兄ちゃんテスト
で100点取ったのよ』

勇助『100点…』


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