
夏の秘密
第31章 過去との決別
風太「…」
気晴らしに
外へ買い物へ出てみた
特に買う物もなく街をぶらぶら歩く
みんな自分の事を不思議な物珍しそうな
目で見ていく
時には指を指され笑われる
理由はこのアフロ
髪型のせいだ
女子①「ねえちょっと、あれ見て」
女子②「何あれっ、変な髪型」
風太「…」
最初の内は
恥ずかしい気持ちがあった
でも恥ずかしさと引き換えに女性が全く
近寄らなくなった
嬉しかった
女性が近づかないなら変だと指を指され
笑われるなんて事、全然平気だった
我慢する事が出来た
男子「風太?」
風太「?」
男子「やっぱ風太だ、何、買い物?」
風太「ちょっとぶらぶらしてた」
男子「そっか、俺は彼女と待ち合わせな
んだ」
風太「ラブラブだな」
男子「まあな、あっもう行かなきゃ」
風太「またな」
髪型のせいで
自分から離れた友達は何人もいた
でも変わらず友達でいてくれる人もいた
自分は男性しか愛せない
ゲイだと告白しても気持ち悪がらず
離れなかった人達
本当の友達だ
