テキストサイズ

夏の秘密

第31章 過去との決別



義母「学校の方はどう?」

風太「…別に」

義母「別にって…友達とか勉強とか」

風太「別に普通です」

義母「…そう」


息子を心配する母親
それをアピールしたいのか義母は
学校の事や勉強の事など風太に色々聞い
てきた
しかし風太は
話す事などないと
義母には何も話さなかった


義母「…相変わらずね」

風太「…」

義母「他人行儀なその態度…」

風太「…すいません」

義母「いいのよ、別に気にしてないから
それより…その髪だけど」

風太「!!」


身を乗り出し
自分の髪に触れようとした義母
義母のその行動に風太の体はビクッと怯

反射的に後ろへ
椅子ごと後退してしまった


風太「あっ…」

義母「怖がらないでよ、別に何もしない
から」

風太「…すいません」

義母「あの時の事、まだ忘れられないの
ね…」

風太「…そういうワケじゃ」

義母「あの時は私も若かったからね」

風太「…」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ