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夏「でも相談くらい…何も出来ないけど
力にはなれたかもしれな…」

総一郎「母親が倒れた」

夏「！？」

勇助「だから高野…」

風太「…」

総一郎「俺の実家、代々菓子屋やってて
いつかはお前が後継げってずっと言われ
てた、それが早まっただけだよ」

夏「先生…」

総一郎「はぁっ、でもこれで清々したよ
お前達の顔見なくて済むからな」

夏「清々って…」

風太「高野、お前」

総一郎「正直もう疲れたんだよ、いつま
でも自分のものにならない女に尽くすの
だから俺はもう夏から手を引くから」

夏「先生…」

総一郎「あとはお二人でどうぞ」

夏「先生！？でも私…」

風太「夏、帰るぞ」

夏「風太？」

風太「こんな奴、話すだけ無駄だよ」

夏「でも」

風太「いいから行くぞ」

夏「ぁ…」

総一郎「…」


風太に腕を引かれ
無理やり連れ出された夏

止めてほしくて
引き止めてほしくて
総一郎に必死に訴えかける夏だったが
総一郎は
夏を一度も見ず
荷造りを再開させていた