
夏の秘密
第14章 カラオケ
男子①「勇助、今日さ」
勇助「悪い、今日はちょっと…」
男子②「彼女か?」
勇助「そんなんじゃねえよ、あっもう行
かなきゃ」
男子①「頑張れよ」
男子②「勇助、試合に負けた時はどうな
るかと思ったけど…元気そうでよかった
な」
男子①「そうだな」
夏「…」
授業終わり
夏は夏美に変装し
勇助との待ち合わせ場所のカラオケ店へ
向かった
その店は店内の、どの部屋も狭かったが
低料金が売りで若い世代に
大人気の店だった
夏「じゃあ次、勇助さん」
勇助「俺?」
夏「さっきから私ばっかり、勇助さんも
歌ってくださいよ」
勇助「…じゃあ」
歌ったり
食べたり飲んだり
時間ギリギリまでカラオケを楽しんだ二
人
そして
ついにその時がきた…
夏「勇助さん、そろそろ時間…」
勇助「…」
夏「勇助さん?」
勇助「…夏美ちゃん…実はさ…俺…」
夏「はい」
勇助「試合…全国大会に繋がるサッカー
の試合に負けたんだ…」
夏「えっ…」
