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夏の秘密

第14章 カラオケ



勇助「俺じゃ…俺じゃダメですか…」

夏「…そういうワケじゃ」


ダメなワケじゃない
勇助はかっこいいし優しい
友達としても、一人の男性として見ても
素敵な人だ
でも…


夏「…」

勇助「…すいません…俺…どうかしてま
した」

夏「…!?」


その時
タイミング良く(?)
終了時間を知らせる部屋の電話が鳴った
店員からは延長するかと聞かれたが
もちろん延長はせず
帰る事にした


勇助「…帰りましょうか」

夏「あの」

勇助「はい」

夏「…」


夏美として
勇助に会えるのは
今日で最後になるかもしれない
そんな予感がしていた夏は思い切ってあ
の質問を
してみる事にした


夏「…あの」

勇助「…」

夏「私が働いてる店で以前まで働いてた
晴って名前の男性、覚えてます?」

勇助「晴ですか?」

夏「ワケあってその人を探してるんです
もし何か知ってたら…」

勇助「…すいません…彼の事は知ってる
けど店を辞めてからの事は…」

夏「…そうですか」


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