テキストサイズ

私のH

第9章 8人目

『えっ。』

思ってもいない言葉に…

またドクンと跳ねた。


ーーお兄ちゃんが好き。

誰にも話したことない。

ばれたらいけないことだと思ってた。

でも血は繋がってないから他人だし…いいよね??好きでも…といい聞かせていた…。

『ふっ。
梨乃…。
分かりやすいね。』

一樹さんは軽く微笑むと優しい目で私を見た。

この目も似てる…。

たまにする目…。


でもお兄ちゃんは私にする目じゃなくて…


お母さんを見る時の優しい目…。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ