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私のH

第11章 ブレイクタイム②

お兄ちゃんだった。


お兄ちゃんは私に近付くと冷めた目で私を見ていた。

『最近、なおって奴の話、しすぎ。
耳障り。』

『はっ?耳障りって…。
別にいいじゃん。話しても…。

てか、聞いてたわけ?

最低。』

お兄ちゃんには、聞かれたくなかった。

なおと最近電話ばかりしていた。


内容も他愛もない話からまたやりたいとかなおに言われたりしてそうゆう話までしていた。

『呼ばれてるかと思って、耳に入るんだよ!』


ーーあっ!

幼馴染みは直樹。

お兄ちゃんは直也。


お兄ちゃんも周りになおって呼ばれてた。

そして…お母さんにも…。

『ごめん…。』

『なおって奴のこと好きなの?』

お兄ちゃんは私に近づいてじっと目を見る。

『なおの事…好きじゃない…私が好きなのは…』

私は、見られてるのが恥ずかしくて目をそらした。


恥ずかしいのと同時に体が熱くなる…。

『ふぅーん。』


となに食わぬ顔でお兄ちゃんはくるっと扉に向かい部屋から出ていった。

ーーバタン。と閉まると何故かドン!と音がした後に階段を降りていく音がした。


ーーお兄ちゃんに好きっていうとこだった。

お兄ちゃんがあの時『ふぅーん。』っていってくれてなかったら…。

出ていってくれてなかったら…。

私はお兄ちゃんが好きだと確実に言っていた。

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