テキストサイズ

私のH

第12章 10人目

私は嬉しくなって…。

手に握られているハンドクリームをぎゅっと握った。

そして…店内へ。

挨拶も軽く済ませ、面接の時にもお世話になった店長に、テーブル番号を教えてもらい、配膳とバッシングをした。


休憩を挟みつつ…終わったのは十時だった。

『お疲れさま。
梨乃ちゃんは残って。』


『分かりました。』

私は店長と一緒に今日お世話になった人達を見送った。

そして店内には店長と二人っきりに…。

『梨乃ちゃん。お客様に最初にすることは何?』

『えっと…。

席を案内して…お水を出します。』

『そう。お冷やの出し方を練習しよっか?

お盆にお冷やを準備して、僕に出してみて。』

そう言って店長はテーブルの椅子に腰かけた。

私は小さなお盆にお冷やを乗せ、店長のもとへ…


ーーーコトン。

『普通に置くとこうやって音がなるんだよ。

あと笑顔で挨拶。

僕のことをお客様だと思って。


グラスの下に小指を置いてワンクッション置くとしにくくなる』

ーーー。

『ほらね。梨乃ちゃんもしてみて。』

『はいっ。』

ストーリーメニュー

TOPTOPへ