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乾いた空

第1章 一章



暖炉に薪を足して、在庫が無いので、下まで降りて取りに行くことにした。


外に出ると冷たい風が肌を刺した。


向こうの山頂を見るとうっすらと雪化粧をしていた。


しばる寒さな訳だ。


このまま少しずつ降りて薪の代わりになる枝を取っていると、山頂を目指したのであるのか、途中で息絶えた鹿の屍をカンムリ鷲がつついては皮を引きちぎっては肉を頬場っていた。


奴等は死臭を感じては群がってくる。



まるで自分のようだ。



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