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乾いた空

第1章 一章





小屋に戻ると少女が炎が弱くなった、暖炉の前で小さくなっていた。


流石に寒かったんだろう。


急いで持っている一部の枝の束を暖炉にいれたと同時にヤカンを温めた。



暖炉の炎は再び元気を取り戻したかのようにパチパチと枝を燃やしていった。



それから暫くして、

「何で逃げなかったの?」



また、突き刺さるような曇りの無い瞳で僕をじっと見ていた。



「別に……」


とは、言ったものの、自分もそうは思ったが、突き詰めないことにした。


その理由を
まだ知りたくないから。


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