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乾いた空

第1章 一章




温めていたヤカンが、ガタガタと音を鳴らしてしたので、車から持ってきたレモンを切っては、コップに入れてホットレモンを作って少女に渡した。



「有り難う。
お兄さんは手慣れているのね。よくキャンプとかしてるの?」

「暇なときはね。」


素っ気なく交わしたが、それを許さないように、趣味とか、彼女はいるのか等、少女は色々聞いてきた。


なのに名前だけは聞かなかった。




何だか不思議だけど、ホッとした。



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