壊れた御守り
第14章 Happy birthday
この町唯一の遊園地はすごく大きい。
最新のアトラクションも豊富で
特にクリスマスの影響で人が多く集まっていた。
俺は受け付けでチケットを貰った。
どこだ?どこにいる?
広すぎてわかんねぇ…!!
どっから探せばいいんだよ…!!
うろうろして、アトラクションの前に出来る列を順に見ていく。
どこだ?麻美。
健太…!!
しばらく探していると、肩をトントンと叩かれた。
「あ?なんだよ。今急いで…」
振り返った先にいたのは、さっき森で会った凌華だった。
「慶太くん追いかけて来ちゃった。そんなに遊園地来たかったの?」
凌華はにっこり笑って俺を見る。
俺は息を整えて口を開いた。
「違う。悪ぃけど、今構ってらんねぇんだ。話があるならまた後で…」
「探してるみたいだから教えてあげるけど、健太、一緒にいる女の子のこと好きみたいよ?」
凌華の一言に、俺はじっと彼女の目を見た。
笑ってるのに、冷たい目。
なんだ?この子…。
「んなの知ってるよ」
「じゃあ、どうして邪魔するのよ」