テキストサイズ

壊れた御守り

第3章 麻美の病気







あの日、俺は全てを決心したんだ。





もう、興味本位なんかじゃねぇ。





切なそうに、それでも泣かなかった麻美を





絶対に守ると誓ったんだ。







俺と麻美の出会いはこんなもんだった。




病気なんて、小説や漫画なんかではありふれた話。






だけど、高1の春、


俺は麻美という、とても強くて、とてもか弱い女の子に会ったことは





今でも覚えている。






虚血性心疾患。





麻美の病気は、




何度言葉にしても嫌な響きがしたんだ。




そして今-







麻美は高校2年生になった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ