テキストサイズ

壊れた御守り

第18章 家族



あれから俺たち4人は




揃って俺の自宅へと歩いた。




親は揃って帰ってきた俺たちを見てびっくりしたけど




すぐにみんなを迎え入れてくれる。




凌華のときもだったけど



家の親、あんまに抵抗とかはないんだろうなぁ。




友達とか、連れてきたことなかったから



単に嬉しいだけなのかもな。




俺の部屋で4人で遊んでいると、




母さんが入ってきた。



「お茶菓子、用意してなかったからあれだけど、パンケーキでもどうぞ」




「マジで!?おばさんすげぇ!!ありがとうございます!!」




「健太。がっつきすぎ。ただのホットケーキミックスだろ」



母さんがすごいんじゃねぇよ。




すげぇのはホットケーキミックス!!



俺が言うと、横で麻美が言った。




「でも焼き加減によっては不味くも美味しくもなるから結構腕の見せ所だよ?」



「そーだよ!私なんかいっつも焦がしちゃうし」




「凌華は不器用なクセに作りたがるもんなー?
中学ん時のバレンタインだってお前…」



「あぁ!!健太くん、その話はダメ!!」




良かった。みんな元気そうだ。




だけど俺だけはまだ、気になることが残っていたんだ。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ