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壊れた御守り

第6章 麻美or健太

そんな時だった。





「健太!!後ろっ!!」



なんでそう叫んだのかわからない。



だけど直感で



後ろに忍び寄る男が怪しいって…。





そう思った時には走り出していて、





健太を思い切り押してやり、




咄嗟に麻美に覆い被さるように、




その怪しげな男に背を向けた。




「ぐっ……!!」





「慶太…っ!!」









ごめん。健太。




俺はバカだし、不器用だからさ






どっちかだけを選ぶなんてそんなこと




出来るわけがなくて…。





結局、どっちも傷つけるような



幼稚な行動しかできないんだ。






「慶太…!!」




「慶ちゃん…!!」





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