テキストサイズ

壊れた御守り

第6章 麻美or健太

「麻美…お前」





「お前ら…何してんの?」





ぱっと顔をあげた先にいたのは



制服のままの健太だった。



健太は俺と麻美を交互に見て、



俺を睨みつけるように冷たい目で見つめた。



「慶太…俺、言ったじゃん…」



「健太…」



“浅野から離れてくれよ”




「なぁ。慶太…」



目が、言ってる。




“失望した”



“慶太にだけ、打ち明けたはずなのに”


“なんで、2人が一緒にいる?”



って…。



「健太くん、どうかしたの…?」



麻美が健太に駆け寄った。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ