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壊れた御守り

第7章 麻美への想い

うっすらと目をあけると、



そこには白い世界が広がっていて



俺は視界がぼやける中、背中に激痛を感じて顔を歪めた。



「慶太!!」



「健太…?」



声のする方に目を向けると、



そこには健太の顔があった。



「なんでここ…」



「馬鹿。お前、刺されたんだよ」



あぁ、そっか。



変な男が来て、それで…



「ごめんな。健太」


「え…」



「その掠り傷、俺がお前押した時のだろ?」



健太の頬に出来てた小さな傷。



あれは多分、俺が押した時にナイフが掠ったんだろ。



守ったつもりで守れなかった。



情けなくて、健太をみると深い後悔の念に襲われた。



「なんで、謝んだよ」



「健太…」



「謝んなきゃないのは俺だ…。慶太が気を遣うことなんて、わかってたのに」



健太が顔をふせた。



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