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壊れた御守り

第7章 麻美への想い

「なぁ、麻美は?」



麻美がいない…。




俺はうなだれる健太に聞いた。



「隣の…病室に……」



え?


麻美も怪我をした?



そんなに、病室にいなきゃならないほどの怪我を?



だったら、だとしたらなんで…



「…んで麻美のそばにいてやんなかったんだよ」



「慶太?違うって…落ちつけ……」



「んで俺なんかのとこにいるんだよ」



俺は痛む体を無理やり起こして病室を出た。



「麻美…!!」






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