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壊れた御守り

第8章 告白と夢

健太と病院に戻ると、医者にも看護士にも怒られた。



点滴をし直されてベッドに寝かせられる。




医者はこんな痛みには普通は耐えられなくて起き上がることも出来ないとびっくりしていた。



「あのさ、慶太」



「俺は浅野が好きで、あいつはすっげぇ大事」




健太が急にそう呟いた。


んな何回も言わなくても
知ってるよ。



「知ってるよ。で?」



「…だけどそれ以上にお前だって大事だ」




「は?」



「あんまり無茶すんなよ。お前になんかあったらって思うと、怖ぇんだよ」





「健太…?」





「だからさ、安静にして早く治せよ」




声が震えていた健太はしばらく俯いていた顔をあげて、ニカッと笑った。




いつもの、お調子者の健太だった。



「やっぱお前、最高だな」



いつもの健太の様子に安心して、




俺は健太に向かって笑った。




とりあえず、仲直りが出来たことにお互い安心したように笑った。





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