壊れた御守り
第8章 告白と夢
「麻美…どうした?」
「あたしと会って…慶ちゃんにとって良かったのかな?」
は?
「おい、麻美。なんで、んなこと…」
「あたしは、慶ちゃんと出会ってすごく幸せ」
麻美はポツリ、ポツリと話し始めた。
「あたし、慶ちゃんに会って初めて…っ死にたくないって思えたの」
麻美、泣いてる…。
なぁ、
なんで急にそんなこと考えた?
もしかして麻美は…。
「だけど慶ちゃんにとっては…」
麻美は、自分のせいで俺に迷惑がかかってると思ってる?
「あたしは…慶ちゃんの幸せを邪魔してる気がして…」
「麻美っ!!」
それ以上言うな。
それから先は言わないでくれ。
頼むから。
俺から離れるなんて
絶対にそんなこと言わせない。
気付くと俺は麻美を後ろから抱きしめてた。
「麻美、俺は…!!」