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官能的大恋愛

第17章 ヤキモチオナニー

今日も、例のあのスーツの茶髪のサラリーマンが文房具を買いにやって来た。

「どの消しゴムが一番消えやすいのかなぁ」

「あ、えっと…たくさん種類があるから、迷ってしまいますよね…」

商品出しをしてる最中に、喋りかけてくんなよ!

集中してんだからさぁ!

「これにするね」

選んだ消しゴムを何個も買って、

「じゃあ、またね」

手を軽く振って、レジへとやっと立ち去った。

うぜぇ~。

すると、仲良しのおばさんがまた私の側に来て小声で言う。

「このモテモテがぁ~っ」

「正直、仕事中はあぁいうの面倒臭いっす」

「その割には、照れて笑ってた癖にさぁ~」

「ったく、もぉ。どっから声出してるんっすかぁ」

「彼氏以外は御断りなの?」

「当たり前ですよ」

「若いんだから、何股でも掛けて遊びゃいいじゃんよ」

「体力的に30代からは無理です。残念ながら」

私にはナガタッチがいるんだから!

他の男なんて、小さな虫だって。

虫!虫!無視!!!

「後悔するよぉ?私みたいにもう50代に突入しちゃうとさぁ。せめて40代前半までは、子育ての傍ら、彼氏でもいたらよかったのに~って」

「ふしだらですねぇ」

「今の世の中、そんな事普通なんでしょ?」

って、また他人事のように自分の願望を、私に言ってくんだからぁ。

「あっ、ヤバい。店長来るから退散、退散…」

おばさんはササッと別の場所へと移動した。

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