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永久の国のアリス

第1章 おいでませ永久の国!

 気持ち悪い、チョコレートをあり得ないぐらい食したせいだ。
 チョコレートを食べ過ぎて鼻血が出るとゆうけれど、あながち嘘ではないのだろうかとゆうくらい微香にチョコレートが汚染している。

「後は首だけよ、優しく持上げてね」
「うぅ...」
「あと、頭はアリスが持ってねわたし子供だから自分の頭さえ重いの」
「吐きそう」
「あら、情けないわね」

 首のない彼女は胸を張りふんぞり返る様は面妖で、恐ろしい。
 髪に絡む茨をパキパキと折り、優しく払いのける。
 時折、彼女の髪を巻き込み折ってしまうため彼女から足で蹴りをくらう。

 やっとこさで茨から救出した生首は、酷く優しい顔で微笑む。
 その笑顔が誰かに似ていたような気がするけれど誰かがわからない。

「さて、アリス。帽子屋に裁縫セットを借りにいきましょ」
「何に使うの」
「わたしの首をくっ付けるのよ、アリスがね。ほら腕も縫いあとあるでしょう?これは...何でもない」
「......僕が縫うのか。帽子屋さんに縫ってもらってよ」
「帽子屋は名ばかりでタマドメすらできないの」

 帽子屋、ね。ここの住人は人ならぬ何かしかいないこたはわかるぞ。
 せめても帽子屋とゆうヤツがまともな人格を持ち合わせいるのを祈るばかりだ。

 それにしても彼女、アリスは本当にマショマロでできているのか?
 まるで本物の子供のように体温が温かくて恐ろしかった。
 僕もここにいればお菓子にされてしまうのかは怖くて考えないことにする。



* * *


 茨を越えてゆくと森へ繋がり、せせらぎが甘く酔ってしまいそうな心地。
 彼女は茨に咲き誇る薔薇を何輪か詰み、僕の胸元の頭の口へ放り込む。
 彼女曰く、生チョコであり蕩けてうまいらしい...うぇ。

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