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永久の国のアリス

第2章 狂った世界と狂った住人と。

 囲まれてカスバ、ベリーダンスで僕を淫らに癒しておくれよレディ。
 楕円形の城壁の僕から見て右に溶けるように太陽らしきものが溶けて沈むからそちらが東として左が右、北に見えるは赤と白の城、一体は森林。
 民家と呼べるものは城以外にはなく、バリアを張ったように空も途切れている。
 恐ろしいのは空間だけではなく、バリアの外にうっすらとバグと死神がこちらを見張っているではないか。

 僕のやっていたゲームの主人公がストーリー上番でいきなり「夢も希望もありません」なんて名言を残した通りに、人は絶望すると正にその言葉を吐きたくなる。
 僕の腕の中にある幼い生首がMissアリスが居なければ発狂して自殺していたかもしれない。
 小さき命と呼べるかわからない化け物だけれど、それを守らなければならないとゆう感情が僕にもあったのかもしれない。
 ものの数時間で僕が僕ではない人格に変わりつつあるようで、自分自身が信じられない。
 僕は友達も作らない、女の涙も拭えないほんな男だったはずだ。

「Missアリス、下に降りるからわたしのことを飛ばされないようにしてよね!
「わかった」
「...お茶会には美味しいお菓子やケーキ、紅茶もたくさん種類があるのよ。元気、出して?」
「...ダージリンあるかな」
「ダージリン?ダーリンはおじいちゃんって感じ??略してダージリン!ハニーはハバニーかしら??」
「ふっはは、何だそれ」
「あ!初めて笑った!!笑ったほうがカッコいいわよ」
「ふん、僕はクールが売りのモテキャラだったんだ。クラス、学校や外でも告白されたことがあるんだ」
「クラス??学校??」
「...何でもない」

 Missアリスはやはりまるで常識がないとゆうより、この国がおかしいのか。
 そうだ僕は学生だった、学生...?違う僕はMr.アリスだった。
 最初からアリスだった?違う、僕はどこから来た?



わ ら い 僕 誰
 か な 、 は だ
        ど か き ん  け
         こ ら た だっ ?
   

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