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「．．．体調はどうだ？早く学校に来るといいい、皆寂しがってる」
「．．．貴方も寂しい？」
「さてね」
「泣いてる理由、聞かないのね」
「聞いてほしいわけ？」
「俺も寂しい、どうして泣いてる？って優しい男は聞くのよ」
「ぼ、く、や、さ、し、く、ないから」
「そ」

　僕も寂しいと、西園寺はどうして泣いているかと、優しくすべきだったろうか？
　それにしても西園寺はこんなにも喋る子だったか、男に女を見せる子だったろうか？
　それに貴方って何だよ、いつも政宗さんって呼んでたのに。
　別に絶対呼ばれたいわけじゃないけど、変わるとなると僕を形成する世界が不変じゃなくなるのはね。

　それにしても別人みたいで、西園寺はこんなにも強かな話し方だったろうか。
　ニコニコとして静に可憐な感じて話さないイメージだ。

「あ、眼鏡100円ショップで買ったんだ。今の100円ショップってすごいよね」
「．．．政宗さん？」
「何だよ？ほら伊達眼鏡政宗の復活だ」
「政宗さん！」
「え．．．？」

　声を張り上げる西園寺はおかしい、何かがおかしい。
　本当に西園寺らしくない．．．あれ？口元に黒子がある。
　西園寺の黒子って目の下じゃなかったか、僕の記憶違い否や僕の記憶は絶対だ。

「．．．なぁ、お前は誰だ」

　明らかに僕の質問はおかしい、それ異常に西園寺の驚いた顔は何なんだよ。




「アリス、お願い！白ウサギを追いかけて！！」