永久の国のアリス
第1章 おいでませ永久の国!
目を凝らし、よく見ると浮かび上がってきたのは柔らかな毛、白いウサギだ。
なんだこの幻想は、ウサギが喋るとか現実的にありえないだろ。
「やあ、アリス。僕を追いかけてきてくれるかな。ここに居たらいけない、ここは境目だから怖い怖いものが来ちゃうんだ」
「や、お前が怖いから。僕はアリスガワだから」
「失礼な!こんなにも可愛いウサギだぞ、女王のお気に入りの毛並みがきまってるでしょ」
「女王は人間なのか?」
「ニンゲン?ああ、ニンゲンだとも。あー、大変だ大変だ!アリス、ほら行かないと。いつまで逆さでいる気だい?」
「逆さ?ってうわあああ!!」
いつの間にかクリスマスの道が僕の頭上にあって、気づいた瞬間に落下をした。
ウサギは最初から逆さまだったのに気づかない僕が悪いんだけどさ、かなり背中が痛い。
そして誠に残念なお知らせがあって、背中が痛いから現実なのかもしれない。
「待てこらウサギ!」
「急がなきゃ急がなきゃ!」
「何処にだ!」
「ハートのお城にきまってるでしょ!ああ、アリス早く早く!後ろを見て見て!」
「はあ?...うわっ!化け物?!」
「夢食いバグと死神さ、さささ、アリス早く早く付いておいで」
ピンク色の巨体なバグと、半身か腐り腐敗した美女が僕の遥か後ろに。
バグが強く息を吸い、美女が手招き僕を引き寄せようとする。
これはかなり不味い!不本意だかウサギの後を追うしかなさそうだ。
『お願いアリス、ウサギを追いかけて!!』
この声は西園寺、僕の知らない西園寺の声だった気がする。
嗚呼、何て憎い声...僕を殺したやつの声ではないか。
なんだこの幻想は、ウサギが喋るとか現実的にありえないだろ。
「やあ、アリス。僕を追いかけてきてくれるかな。ここに居たらいけない、ここは境目だから怖い怖いものが来ちゃうんだ」
「や、お前が怖いから。僕はアリスガワだから」
「失礼な!こんなにも可愛いウサギだぞ、女王のお気に入りの毛並みがきまってるでしょ」
「女王は人間なのか?」
「ニンゲン?ああ、ニンゲンだとも。あー、大変だ大変だ!アリス、ほら行かないと。いつまで逆さでいる気だい?」
「逆さ?ってうわあああ!!」
いつの間にかクリスマスの道が僕の頭上にあって、気づいた瞬間に落下をした。
ウサギは最初から逆さまだったのに気づかない僕が悪いんだけどさ、かなり背中が痛い。
そして誠に残念なお知らせがあって、背中が痛いから現実なのかもしれない。
「待てこらウサギ!」
「急がなきゃ急がなきゃ!」
「何処にだ!」
「ハートのお城にきまってるでしょ!ああ、アリス早く早く!後ろを見て見て!」
「はあ?...うわっ!化け物?!」
「夢食いバグと死神さ、さささ、アリス早く早く付いておいで」
ピンク色の巨体なバグと、半身か腐り腐敗した美女が僕の遥か後ろに。
バグが強く息を吸い、美女が手招き僕を引き寄せようとする。
これはかなり不味い!不本意だかウサギの後を追うしかなさそうだ。
『お願いアリス、ウサギを追いかけて!!』
この声は西園寺、僕の知らない西園寺の声だった気がする。
嗚呼、何て憎い声...僕を殺したやつの声ではないか。