
変態彼氏の実験体っ♡
第2章 せんぱい、萌える。
ぴた、と私の涙が止まる。
え・・・?
私はびっくりして、ゆき先生の顔を見た。その顔はひどく優しくて、でもちょっぴり怒っている顔付き。
「んー、前から思ってたの。あきちゃんにはあの、高城貴悠は重過ぎるわ」
「!」
図星を突かれてしまって、私は硬直した。
確かに、先生の云う通りだ。
誰から見ても、今の私に、先輩は重い。
頭が良くてカッコ良くて、優しくて。でも、たまにちょっと意地悪。そんな人が、モテない訳はない。その人の彼女をしている以上、さっきみたいな事は日常茶飯なわけで。
「いちいち、シットしてたらキリ無いわよ」
「解ってる!でも仕方ないじゃん!好きなんだもんっ・・・!」
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