アダルト撮影会
第1章 最低な誕生日プレゼント
「じゃあ、その中身気になるだろうし、僕はもう行くよ。
明日11時に迎えにくるから、準備しておいて。服は基本、何着てもいいし」
「分かりました。有難うございました」
ぺこり、と頭を下げ、ドアを押して部屋を出て行く川端さんを見送る。
向こうからガチャリ、と音がして、もう明日の11時までこの部屋の外には出られないことを思い知る。
「……はあ」
不意に、溜息が零れる。
仕方が無いことだ、短時間監禁と言っても過言ではないのだから。
取り敢えず気を紛らわす為にも、今一番の興味対象であるこの箱を開けて見ることにする。