アダルト撮影会
第1章 最低な誕生日プレゼント
「うん。今日の説明は、こんな感じかな」
資料が挟まれているクリアファイルのページを何枚か捲り、それを確認する川端さん。
「あ、そうそう」と声を洩らし、まだ何か説明しなければならないことがあるのかと思えば、
「社長から預かったんだ。
これ、僕が帰ったら開けて見て。
新人はみんな貰ってるみたいだけど、中身は何か教えてもらえなかったから」
マネージャーは知っちゃいけないんだって、という川端さんは、なにか小さな箱を私に渡す。社長からの預かり物だそうだ。
「…マグカップ、とかですかね?」
「さあ…他のマネージャー達に聞いても、みんな知らなくてさ。実際モデルやる子だけ、知ってるみたい」
マグカップがぴったり入りそうなサイズの箱。でも持った分には軽めで、検討がつかない。