貧乳ヒメと書かない作家
第30章 初版本にみる家族の絆
家の中は物が少なく、ござっぱりとしていた。
玄関に入ると正面と左側に奥行きのある廊下がのびている。
多少、年期がいっているがなかなか大きな家だ。
「人の家入るってなんか楽しいね、生活感が見えたり、意外な趣味とか垣間見えたりしてさ」
千春が物珍しそうに見渡した。
「意外な趣味ねぇ。
でも詮索するのは俺の部屋だけにしろよ。姉貴の部屋もあるし
うっかり入ってちょっと物いじってみろ…
うぅっ!怖いこわい!」
桐生が身震いする振りをしながら言った。
「あはは」