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貧乳ヒメと書かない作家

第30章 初版本にみる家族の絆


庭沿いの長い廊下に行くと縁側が足元に見えた。

「……」

読書といえば小説派の千春だったし見る番組も、それ原作のドラマが多かったが、

何となくどこからかカツオー!という声が聞こえてくるのではないかと思った。


そんなことは当然なかったが、そんな空気だったのだ。


「ここな!」

桐生はドアの前で止まった。

「先生の部屋?」

「そうともいうし、

そうじゃないともいう。
ま、入れ」


桐生はもったいぶって言うと軋むドアを開けた。





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