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貧乳ヒメと書かない作家

第30章 初版本にみる家族の絆

「なんだ??」


なんかやばめなものあったか?

「これ!これ!白川次郎の『ニャンコ探偵ホームズ』シリーズ、こんなに揃ってる!
それにほら小倉虫太郎の『不完全犯罪』まである!

あっ!これもしかして『不思議世界のマリア』の原書だよね?」


「お、おう。

それは父親がフランス人かぶれでさ。海外行ったときにお土産に買ってきたんだ。

よみたいのありゃ借りてっていいけどさ」


「ん?
なんだろ?」

と、千春。

「そのフレーズどっかできいたことある。

『父親がフランス人かぶれで』
えーっと、

…『家で会うのは年に数回』?」




「なんで知ってんだ?」


桐生が頷いて聞いた。


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