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貧乳ヒメと書かない作家

第31章 未来へ

「それにしても、おどろきましたよ。
松田さん急に結婚だなんて!」

千春が半ば茶化しながら行った。

「まぁこれに関しては自分でもびっくりしてるよ。」

松田はなんとも言えない表情を浮かべた。

「彼女を担当することになったら、うちの親が妙な誤解しちゃって…。はなすとながくなるけど」

「それにまさか立木さんが女の子だったなんてびっくりしましたし。あ、秋奈さん、でしたね」

千春は聞きたい事がたくさんで食い気味になる。

「はい、大学時代の後輩で面識があって。
あの頃は色々あってお互いそんな感じじゃなかったんだけどね。
当時、秋奈は完璧に男だった」

「あれだけ男装上手なのはやっぱり慣れてたからなんですね!でも、あたしの勘は大体正しかったわけだ、ね!
桐生先生!」



「え?


何?」



桐生はさっきからしばらく上の空だったのだ。

「桐生先生?聞いてた?」

「え?あ?
結婚おめでとうな」


「…ありがとうございます」

松田が苦笑いでそういうとエレベーターホールの方から、白いウェディングドレスの秋奈が小走りでやってきた。

秋奈は千春達をみると息を弾ませながら、

「お義父さんが…挨拶したいから来て欲しいって!」

「あれっ?もう少ししたら行くっていっといたのになぁ。すみません、ちょっと行ってきますね」

「いえいえ!はやく行ってあげて下さい」



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