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貧乳ヒメと書かない作家

第31章 未来へ


千春が 松田の結婚の報告を聞いたのは、箱根旅行からひと月半程たってからだった。

その間、千春は桐生の執筆活動の助手をしたり、出版社に出向いて進行状況の報告をおこなっていた。また、それに応じて渡来野を呼び出し、桐生に緊張感を与え、負荷をかけながらときに励ましたりしていた。

要するにアメとムチ。

しかしその間、長期に時間があったのにも関わらず、千春から桐生の告白の返事が来ることはなかった。



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