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貧乳ヒメと書かない作家

第32章 悩める小説家と

「だってね、だってね、ちょっと聞いてよ」と千春。
「先生ったらね、ここひと月ちょっと前に付き合い始めたばっかりだっていうのに仕事にかかりっきりだったでしょ」

「そりゃ手強い編集者に急かされ…」

「それに!」

千春は容赦ない。

「いつも気難しそうな顔して、今日だって心ここに在らず、みたいにぼんやりしてるし」

「それは…」

「だからね、誘ってるとかそういうのじゃなくて…。多分。
もうちょっと、かまって欲しかったなぁって…」

しばらく沈黙が流れた。

「んー?まぁ要するに『甘えさせて』ってことかな?」


「んんーンー…」






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