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貧乳ヒメと書かない作家

第6章 対談

「起きたんだ。えっと…お疲れさまっ」

桐生が半ば眠そうだが、ニコニコして起き上がった。


「あ、入りたかったら、お風呂使えよ?」

「あぁ、はい。ありがとう…ございます」

千春はなんだか恐縮する。

そんな様子をみて、桐生は目を背ける。

「…ごめんな。俺、書けなくてむしゃくしゃしてた」


「先生…」

「本当に謝っても謝りきれないよ…」

「そんな…謝らないで…あたしだって、色々…さしずしちゃったし」

桐生は顔を手でおおい、下を向いて肩を震わせる。

「桐生先生…」

千春は桐生の隣にそっと座って背を撫でた。


やっぱり先生なりにつらかったんだね。



すると






急に桐生は千春に向き直り軽くキスすると、


「奪っちゃったっ」


と蔓延の笑みを見せた。

「なっ…」




「ほら、これ、持ってけよ」


目の前には茶封筒。


「千春がいびきかいて寝てる間に書いといったからさ」


「いびきなんてかいてないっ!」


千春はむーっとむくれた。

でも書いてくれたんだ…




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