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貧乳ヒメと書かない作家

第9章 知らない女

「あいつのこと知らない女いたんだな」

桐生はクスッと笑った。

松田は苦笑いして資料を見せてくれた。

「如月先生…如月 恵(きさらぎ けい)

年齢不詳…非公開です。僕がみるには今は30~35歳ってとこですね

見た目若いですけど
十年は漫画家やってますから。

成人前に漫画家デビューして

デビュー作『君とひまわり』が一躍大ヒット、

それからいくつか作品出したけどアニメ化、映画化されたのも多いんですよ。

あ、これこれ 」

そういいながら松田は資料の中の一作品を指差した。

「桐生先生と如月先生の共同制作作品。5年前に描いたのです」

「あっこれ、高2のとき友達に誘われて映画観に行きましたよ!懐かしい~!」

千春は目を輝かせて言った。

「懐かしいってなんだかなぁ…」

桐生がむくれた。


「でも桐生先生との共同制作っていうのは初耳です」

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