貧乳ヒメと書かない作家
第9章 知らない女
桐生はため息をついた。
桐生が言葉を言う様子はなかったので、松田が応じた。
「先生、バーターみたいだからやだってスネ…嫌がって名前を変えて出版したんです」
「でも、それなら桐生先生の名前がないからいくら作品がよくても、ファンは気付かないんじゃないですか?
共同制作の意味あんまりないですよね?」
「いいところに気が付きましたね。
そうなんですよ…!
だから如月先生の方もしっくり来てないみたいで。今回も如月先生の強い希望ですから。
まぁ実際、漫画は売れたんで会社としては問題ないってことで一時は落ち着いたと思ってたんですけど」
桐生は鼻をふんっと鳴らした。
「そんなんじゃねーよ」
桐生はぐいっとお茶を飲んで
咽せていた。
桐生が言葉を言う様子はなかったので、松田が応じた。
「先生、バーターみたいだからやだってスネ…嫌がって名前を変えて出版したんです」
「でも、それなら桐生先生の名前がないからいくら作品がよくても、ファンは気付かないんじゃないですか?
共同制作の意味あんまりないですよね?」
「いいところに気が付きましたね。
そうなんですよ…!
だから如月先生の方もしっくり来てないみたいで。今回も如月先生の強い希望ですから。
まぁ実際、漫画は売れたんで会社としては問題ないってことで一時は落ち着いたと思ってたんですけど」
桐生は鼻をふんっと鳴らした。
「そんなんじゃねーよ」
桐生はぐいっとお茶を飲んで
咽せていた。