テキストサイズ

貧乳ヒメと書かない作家

第11章 追求する本能

「松田さん?聞こえてるー?」

「ぁ、だイじょブです」
そういいながらも如月は松田の胸板に胸を当てていた。

――この調子ならすぐに言いなりになりそうだわ。

如月はそんなことを考えていた。最後にだめ押ししとこう。


「もう一度だけキスしていい?」

そういいながら如月は器用な手つきで松田のワイシャツのボタンを一つ外した。


「如月先生…これ以上は…」


小声で呟くように松田が言った。

自分が誘惑されているのはもちろん気付いていた。
キスでは終わらないという事も。

女性からのアプローチを断るのはプライドを傷つける行為と教えてもらったことがあるけど…


やっぱり、如月先生がその気ならば応じなければ失礼になるのだろうか?



そう思った松田は、前髪を軽く後ろへ流して眼鏡を外し、テーブルの上に置いた。


視界がぼやける。



如月の魅力的な唇も




大胆に主張する谷間も




濃い霧の中にあるようだ。




松田には、もう怖いものはなかった。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ