
いちばん星
第1章 ママがいない夜
「えっちな花音をもっと見せてよ」
ハァ、ハァァ
と
耳に残る位の荒い息づかい
あたしの首筋を煙草臭い舌が這いめぐる。
「やん…くすぐったいっ」
どんなに堪えていても声が漏れ、意思と反対に動く身体……
そんなあたしを見てクスクス笑う。
どうして……?
どうしてこんな事をするの?
あたしはあんたの玩具じゃない。
「花音のココ濡れてきたよ?」
次の瞬間─
「いやぁーっ!!」
下半身にズキズキとした痛みが走った。
「静かにしてろよ…すぐに気持ち良くなるから」
「パパ痛いよっ!もうやめてぇ」
中に入れられた指が動く度涙が出るほどの痛みに襲われた。
「クスっ…早く入れたいなぁ」
その言葉が意味する物
この人が何を考えているのか
そしてこんな事する目的が何なのかようやく気がついたんだ。
「花音疲れただろ?続きはまた今度ね」
解放されても身体の
震えが止まらなかった。
いないはずの
あの人の声が耳に入ってきて一睡も出来なかった。
