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素直になろうよ

第12章 予想外です

内海は、背を向けている。


何が起こるか気がついていない。





ちょっ!



何を考えるより早く、彼の腕を掴み歩道の方に引き倒した。







本当にスローモーションのようだった。

ゆっくりゆっくりスクーターが迫ってくる。


声を出したのかどうなのか、自分でも分からない。

逃げなきゃ、なんて考える余地はなかった。

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