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素直になろうよ

第14章 つなぐ気持ち

今、抱きしめたかった。


なのに、動くのは右手一本。
それを内海に向けて差し出した。

「俺をかばってこんな怪我して、ごめん・・ありがとう」


課長は覆いかぶさるように、半身を俺に預けて、頬を肩に乗せた。
内海の背中をぎゅっと抱きしめた。



「俺、怪我して良かった。じゃなけりゃ、今頃課長のこと諦めてお見合いしてましたよ」


内海がガバリと顔をあげたので、至近距離で見つめ合うことになった。



小さな丸い頭に手を添えて、引き寄せた。

軽くついばむようなキスをして、それから唇を味わうように食んだ。




好きだ。

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