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素直になろうよ

第14章 つなぐ気持ち

この状況で、違うとか言わないよな。

だって俺にキスした。

そりゃ期待するよ。

俺のことすきだって思うよ?

頼むから、そうだって言え。


俺が好きだって、言えよ。





「加瀬宮」



蚊の鳴くような声だったが、ちゃんと俺を呼んだ。


「はい」

「お前が・・」



ポロポロと涙をこぼしながら、課長ははっきりと言ったんだ。






「好きだ」




全ての傷が癒えた気がした。

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