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素直になろうよ

第3章 期待と勘違いと諦めと未練-恋なんてそんなもの

「もしかしたらってことも、あるだろう?」


「ひゃくぱーないです。俺なんか目に入ってないっていうか、論外っていうか、対象外ですもん」



言っていて自分で苦しくなる。

そんなこと、分かり切っているのに、言葉にすると、もうそれが絶対なんだと思えてくる。

自分の言葉が鋭い矢になり、心臓を貫いた。



「そんなに高嶺の花なのか・・誰だよ?」


高嶺の花、というより目の前のあんただよ。

吐き出せない言葉が、涙に変わって出てきてるんだろうか。

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