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素直になろうよ

第6章 絡まる気持ち

「いやいや、課長のお役に立てるなら、どってことないですよ。家に帰ってもやることないですし」


「そうか。ありがとう。助かるよ」



照れたようにふにゃっと笑って、内海は俯いてしまった。



「ちょっと、休みましょうか」


「ああ、腰がいてぇ」


「課長じじくさいっすね」


埃で白くなっている床に、躊躇なく座り込んで上目遣いで少しきつい視線を俺に向ける。

それはちっとも怖くない。
むしろ、可愛すぎる。

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