テキストサイズ

素直になろうよ

第6章 絡まる気持ち

「大体、そういう事を金曜の終業前にもってくるかね。月曜に来賓メンバーの名簿を出せとか、ありえねぇな・・」


「ありえませんね」


埃まみれの手で、髪の毛をわしわしかきむしる課長は思わず抱きしめたくなるくらい可愛いかった。


「お前も、俺に捕まって運が悪かったな。せっかくの金曜なのによ」



眉毛がへにょんと八の字になっている。

課長といられるなんて、俺にとってはこの上なく幸せな時間だ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ