素直になろうよ
第7章 交わる気持ち
年の瀬も押し迫る12月。
いっそ痛いくらいの冷たい風が頬を撫で上げ、首をすくめてマフラーに顔を埋めた。
「内海課長〜全然飲んでなかったですね」
企画課のメンバーが数人寄って来て、周りを取り囲まれた。
「今日こそ課長のプライベート聞き出そうと思ってたのに。二次会行きましょうよ〜。まだまだ夜はこれからですよぉ〜」
鼻にかかる甘ったるい声を出して、女子社員が腕を絡ませて来た。
やんわりとその腕を解いて、曖昧な返事を探す。
「皆さん、お疲れ様でした。取り敢えずこれで営業部忘年会は一旦終了と言う事で、この後は各自それぞれでお願いしまーす」
居酒屋を出たところで、今回の忘年会の幹事が場をまとめるようと何か喋っていたが、耳には全く入ってこなかった。
いっそ痛いくらいの冷たい風が頬を撫で上げ、首をすくめてマフラーに顔を埋めた。
「内海課長〜全然飲んでなかったですね」
企画課のメンバーが数人寄って来て、周りを取り囲まれた。
「今日こそ課長のプライベート聞き出そうと思ってたのに。二次会行きましょうよ〜。まだまだ夜はこれからですよぉ〜」
鼻にかかる甘ったるい声を出して、女子社員が腕を絡ませて来た。
やんわりとその腕を解いて、曖昧な返事を探す。
「皆さん、お疲れ様でした。取り敢えずこれで営業部忘年会は一旦終了と言う事で、この後は各自それぞれでお願いしまーす」
居酒屋を出たところで、今回の忘年会の幹事が場をまとめるようと何か喋っていたが、耳には全く入ってこなかった。