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素直になろうよ

第7章 交わる気持ち

営業部合同の忘年会には30名以上が参加していて、入り乱れるように全員が集まっている。


そんな中、視線を彷徨わせ、あいつを探した。




場がお開きになり、バラバラと人数が減っていく中、ようやく探し当てた人物を呼び止めた。


「加瀬宮」


泥酔とまではいかない様子だが、明らかに酔っ払っている彼は同僚の肩に腕を回し、べったりと密着していた。


少し息苦しい。


意識して呼吸をしないと、空気が入ってこない感じだ。





そんなに他人にくっつくな。

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